クライン孝子  お知らせ



皆様 お元気のことと存じ上げます。
私の方、ばたばたしています。

何よりも、例の米同時多発テロ以後、米軍のアフガン報復攻撃という事態に当たり、ドイツも北大西洋条約機構のメンバーとして、アメリカ、イギリス、フランスに次いで特殊部隊をアフガンへ送るというので、緊張が高まっています。
とりわけアフガン攻撃開始では、ドイツの主な都市は非常事態体制に入り、怪しいテロリストたちの逮捕があったり、危険区域といわれる場所をそれとなく警察官が張りこみ、ものものしい状況にあります。
 
日本では、やっとテロ対策法案が国会を通過し、テロ根絶のために国際協調へと足並みをそろえ始めたということで、ほっとしております。湾岸戦争時の二の舞を踏んでしまうことだけは避けてほしいと思っていたからです。
しかしそれにしても、ここドイツから見る日本の国会論議は、時代錯誤もいいところ、つい苦笑してしまいます。この際思い切って憲法を改正するという話があってもいいのに、その辺もたもたしてはっきりしない。これこそ平和ボケ国家日本を象徴しているといっていいのかもしれませんね。

これについては、日ごろ、ご尊敬申し上げています曽野綾子さんと、「サピオ」(10月14日号)に引き続き、「正論」12月号(11月1日発売)にて、「不幸を許さない日本という国」というタイトルで、対談させていただきました。 ご一読いただければ幸甚に存じ上げます。

それはさておき、11月8日より2週間、日本へ帰国いたします。
「日本会議」及び「日本会議女性の会」主催で熊本、福岡、大分での講演、それに仲良しの外国人特派員協会図書室中山加奈子さんのご紹介で、拓殖大学における集中講義等々、お声が掛かっているからです。
その他では、「北朝鮮に拉致された人々を救う会」にも出席したいと思っております。  
そういえば、この一件では「日本会議・熊本女性の会」熊本県女性部長鶴田千佳子さんから、次のようなメールをいただきましたので、ご紹介いたします。

=======================================

「たくましいドイツ男性を発見しました!」 

10月14日「救う会中央集会」が東京、日比谷公会堂において開催され、主催者発表で1800人あつまりました。
ゲストの中に素敵な生き方を実践しているドイツ人がいました。
1999年7月、ドイツ緊急医師団(カップ・アナムーア)に加わり、北朝鮮・黄海南道でNGO活動を始めたノルベルト・フォラツエン医師は、重度の火傷患者への皮膚移植に協力したことから外国人として初めて「友好メダル」を授与された。お守り代わりの勲章を手に入れたこの熱血漢は、閉ざされた国の内側深く人々のなかへと入って行き、そこで想像をはるかに越えた恐るべき光景を目撃した。

2000年末、オルブラウト前国務長官の一行とジャーナリスト達を国家の承諾を受けずにある所に案内したために「破壊活動分子」のレッテルを貼られ、国外追放されました。
命からがら逃げ、現在は韓国に住み、当面の目標は北朝鮮の強制収容所の存在を明らかにしたいと言って おられました。
彼のヒューマンな生き方に感動しました。又勇気づけられました。

以上          報告終わり
 
日本会議熊本女性部部長    鶴田千佳子

=========================================

このドイツ人男性ともぜひお会いしたく、もっか、「救う会」の事務局長荒木和博氏に、その旨お伝えしたところ、何と学習会を開いていただき、お話すること、そして、『救う会』の皆さんと集うことになりました。
私自身、何としてでも、北朝鮮に拉致された人々の救出にお力になりたいとの思いがありますので。
 
最後に、1カ月、お休みしました「同人社」での連載分に関してですが、新たに、私のホームページにて、「辛口コラム」欄を設け、連載していくことに決めました。
 
今月は「特攻隊精神とテロリスト」で、11月4日にお目見えいたします。
どうか今後ともよろしくお願いいたします。

そうそう、話は変わりますが、前回の日本帰国では、すでに15年近く、お世話になっている私のふるさと岐阜発刊の「月刊ぎふ」からインタビューを受けるというので、岐阜へとんぼ帰りしました。そのとき、長年親しくしていただいている岐阜新聞の永井豪氏のご案内で、岐阜市に引っ越してきたという飛騨「白川郷」を訪れました。そこで昼食をご馳走になったのです。飛騨のひなびたお食事のおいしかったこと!
永井さんからその写真が届きました。ここにその写真の一部を掲載して、今月の「お知らせ」の最後を締めくくることに致します。

それでは、皆様ご機嫌よう!





平成13年11月1日

クライン孝子

履歴へ          ホームへ