クライン孝子  お知らせ

 


皆様,お元気のことと存じ上げます。すっかりご無沙汰しまい申し訳ありません。
その間3月9日から16日まで,日本へ帰っておりました。

 一つは仙台にて、日本会議宮城県本部と日独講演実行委員会主催による日独講演会が開催され、そこで講演させていただきました。雪のちらつくなか、大勢の方が会場まで足を運んでくださり、宮城県の方々があらゆる面で,ドイツに非常に関心を持っていて下さっていることを知り、嬉しくなってしまいました。しかも地方における世界の政治に関する関心を、肌で感じ取り、いよいよ地方から、政治への改革に手がつけられるようになったと,その感触に触れ頼もしくなりました。

 さて12日には、東京の学士会館で、恒例の日本弘道会による教育シンポジュームが行われ、昨年に続いて、パネリストとしてお招きを受けました。最初は町村文部科学大臣のご挨拶があり,その後、作家であり日本財団会長の曽野綾子氏の貴重なご講演を傾聴しました。その後、四人のパネリストにより「家庭における訓育について」討論いたしました。このシンポジュームも大盛況でした。参加希望者が多く、締め切り前に、お断りする始末だったとお聞きしました。

 こと私に関しては、ちょうど3月19日,拙著「愛するわが子を『サル』にする親と、『ヒト』にする親」がPHP社から発売寸前で、シンポジュームのテーマと偶然一致して、下調べしなくて済んだものですから、一安心しました。PHP社でも、このシンポジュームに合わせたり、新学期を前に特別枠で、この本の出版に、力を注いでいただいたとのことで、感謝の気持ちでいっぱいです。

 そうそう2月に出版されたドイツのゴミを扱った『捨てない生活』(ポプラ社)も好評らしく、発売1ヶ月後には緊急重版になり、ありがたいなあと思っています。
 もっか4月に海竜社から発売されます『お人好しの日本人、したたかなドイツ人』のゲラ直しで、ねじり鉢巻というところです。今年はついているのかなあ。2,3,4月で3冊,わたしの本が出版されることになりました。
 どれもこれもテーマは全くちがいます。ぜひお手に取って読んでいただければ,幸甚に存じ上げます。

 それから今回は「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会」の荒木和博事務局長とドイツ大使館を訪れ、ある要請をして参りました。
 これについては、同協議会が発行しているメールニュースで次のように紹介されていますので,念のために転載させていただきます。

■牛肉援助問題でドイツ大使館に要請

ドイツが狂牛病関連で処分する牛肉を北朝鮮に援助する話が話題になっていますが、 これに関しドイツ在住の評論家クライン孝子さんのお取り計らいで14日、東京港区の ドイツ大使館に要請を行いました。
 大使館に赴いたのは来日中のクラインさんと荒木事務局長。要請した概略は、援助 をするにあたっても一般国民に届くように十分配慮してもらいたいこと、また援助に あたっては拉致問題についても北朝鮮側にメッセージを伝えてもらいたいことなどで した。
 応対した広報担当のクラウス・ハルツォク参事官はまだ牛肉援助は100%決まった 訳ではないこと、相手が騙そうとすることは分断時代の東独、あるいは旧ソ連への援 助などでよく理解していることなどを語りました。また参事官は北朝鮮側には厳しい 条件をつけており、大規模な貯蔵施設もないので一度に大量に送ることはせず、少し ずつ送りながら、途中で北朝鮮側が条件を破れば直ちにストップすると語り、拉致問 題については本国に伝えると約束しました。
 ドイツは東西分断の時代、東ドイツに拉致された人々を色々な手段を用いて取り返 したりしています。その意味では理解がしやすかったようです。北朝鮮と国交を樹立 したドイツが色々な場で拉致問題を働きかけてくれれば北朝鮮側にはさらに大きな圧 力となると思います。今後この方面にも努力していくことになると思います。


というものです。

さらに、日本会議の理事会にもゲストとして出席いたしました。
 この会は日本の保守本流の会で、今年7月には本格的に『日本女性の会』を立ち上げます。教育問題や家庭問題などを取り上げ、女性独自の草の根に沿った活動を展開する組織で、女性側からさまざまな問題を提起しようというもので、わたしも及ばずながら、副会長としてお役に立つことにしました。
 この女性部ですが、さっそく日本会議熊本女性部会では,部長鶴田千佳子氏が中心となって、北朝鮮拉致問題をテーマにジャーナリスト櫻井よし子氏を招かれ、約2000人もの女性を一同に集めて、拉致問題解決のための救済集会を3月11日、熊本で開催されました。その中心的人物が鶴田さんです。日本会議の理事会でお会いし、いろいろ意見交換を致しましたが、それは立派な女性で,日本の将来にとって大切な女性の一人だという印象を強く受けました。
 仙台では川村りつ子女史とお会いしました。氏も、東北方面で、女性を中心に草の根運動を地道に展開し、活動をなさっています。お話していて教えられることがたくさんあり、勉強させていただきました。

 というわけで、今回は主として,女性の保守的な立場による草の根運動の指導者たちと直接お話することができて,私がこれまで主張してきた女性による日本改革の一面をじかに感じることができて,嬉しくなりました。
 それに比べて男性は…・,と嘆くのは止めましょう!!!
 この世の中、男性あっての女性なのですもの。男性にお手伝いしていただきながら、女性も爪を磨いていくっていうのはどうでしょう?
 そうそうNHKにてお世話になっております息子ですけれど、皆さんのお陰で、可愛がられて何とか仕事をこなしているとのこと。親バカなわたしは、ほっとしました。

 では,今回はこれにて失礼いたします。
 今後ともよろしくお願いいたします。

2001年3月19日    クライン孝子

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