クライン孝子  お知らせ


皆様、猛暑お見舞い申し上げます。
 
こちらドイツもこのところ、ずっと暑い日が続き、家の中にいる分には涼しいのですが、外出しますと暑いなと感じます。
イタリアでのサミットも終わり、ドイツのボンで開催された地球温暖化防止会議も終了し、ドイツはいよいよ夏休みに入りました。
どこもかしこもお店の前には「休暇」看板がぶら下がっています。みな三週間くらい休んでしまいます。
政治家もそうで、首都ベルリンもひっそりとしています。

そうそう、この間、日本では参院選が行われましたね。
サミットで大任を果たされた小泉総理も、炎天の中、候補者の応援演説に駆けずり回られたようで、日本では休むひまもないほど、みな仕事に励んでおられる。それなのに、なぜ、日本経済が落ち込んでいるのか不思議でなりません。
参院選では、自民党は勝利したものの、待ったなしの「聖域なき構造改革」に取り組まなければならない小泉内閣のご苦労を思わないではいられません。
 
それはさておき、世の中便利になりました。この参院選ですけれど、さっそくその様子をNHKのテレビ中継でずっと見ていました。さらにドイツのテレビも午後7時のニュースでさっそくこの参院選の結果を知らせていました。
こんなことはつい2,3年前まで考えられなかったことです。いやいやホント!世界は狭くなったものです。

日本をはじめ極東情勢の動きも、こちらでも手に取るようにわかるようになってきました。そこで今回、同人社での連載「ドイツからの警鐘」では気になる“極東“構図について掲載していただくことになりました。そこに今なぜ中国や韓国が小泉総理の靖国神社参拝に極力反対しているか、その理由を書きました。
いえそれだけではなく、この靖国神社参拝問題に関しては、雑誌[voice]九月号(8月10日発売)においても、同じ第二次世界大戦敗戦国ドイツのこうした問題における戦後処理とからみあわせて、、さらに詳しく書きました。ぜひお手に取っていただき、ご一読いただければ嬉しく思います。
 
さらにこの問題に関しましては、同人社の掲示板で以下のようなやりとりをしましたので、ご参考のために転載させていただいます。

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気になる極東の構図 投稿者:クライン孝子  投稿日: 7月31日(火)14時54分27秒

同人社のみなさま、いつもお世話様になりありがとうございます。
参院選ですが、ドイツでもリアルタイムで、NHKの中継をドイツ時間の午後2時から夕方8時まで見てしまいました。
いやあ、便利になりましたね。
情報が一足飛びに世界でキャッチされてしまうのですもの。
ドイツでは夕方7時のニュースでさっそく、参院選の結果を流していましたし。
いろんな人が当選しましたけど、よかったと思います。
もっとも日本の参議院制度には、それ自体、疑問を持っていますが。
靖国参拝問題も日本ではあれこれ言われていますね。
私見としては、今や日本も、周辺諸国からあれこれ指摘されたからといって、黙って目をふせてごめんなさいと謝っているのではなく、堂々と日本の立場から発言することで、ぶつかってみることだと思います。そして、お互いに率直に意見をいう。そこで、話し合って妥協点を見つけることだと思います。意見を出し合えば、必ず新しい視点が見えてくる。そういう意味では.対話がいかに大切か、その武器を日本も使うべきですし、その時期にはいったと私は思っております。
ではまたまた.今後ともよろしくお願いいたします。

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クライン孝子様 投稿者:MiruMiru  投稿日: 7月31日(火)15時22分56秒

先生、有難うございます。国際情報センター ペマ・ギャルボさん(チベット代表=
最近、TVのコメンテーターとしても活躍中)に、靖国問題について意見を聞きました。

ペマさんいわく、中国も韓国も、日本のマスコミが、海外にまでやってきて、マイクをつきつけ、あおる。日本の新聞があおる限り、益々エスカレートして反対せざるを得ない、少し日本のマスコミは報道を控えたら情勢はえらくかわる、と力説していました。
与党の公明党は、本来、王仏冥合、日本を仏国土にするため、政党を作ったはずが
信教の自由に照らして神社参拝は憲法違反、といい、逆に野党 自由党 藤井幹事長は
「国民主権の問題、日本のために散っていった英霊に総理が、日本再生の確認をし、
報告するのは当然、という意味も踏まえ、参拝は総理自信が考えること、判断は
海外ではなく、日本の国民が決めること、と述べています。

BBSへのMailでは、やはり、日本側も「なんで、原爆を作っている中国に参拝反対を
いわれなきゃいけないのか」など相当感情的な意見も届いています。
この点、総理が、最終的に3党幹事長の調整を飲む、飲まないは別として、ドイツ発信
「気になる極東の構図」は時宜を得たお原稿だったと存じます。
今後ともよろしくお願いします。
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というわけです。

では皆様、私の方こそ、今後ともよろしくお願いいたします。
クライン孝子

8月1日

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